フランスで行われる2023年9月8日(金)に開幕するラグビーワールドカップで、プールCの日本代表は9月10日(日)にアメリカ予選2位、17日(日)にイングランド、28日(木)にオセアニア予選1位、そして10月8日(日)にアルゼンチンと対戦することになった。

 2戦目と4戦目にティア1国の強豪イングランドとアルゼンチンと対戦するのは、日本代表が8強入りした2019年大会と同様の流れだ。

2月27日(土)のジャパントップリーグの試合後にオンラインで取材の応じた日本代表のリーチマイケル選手は、フランス大会の日程決定を受けて「2大会連続で2試合目に非常に大きな試合がある。準備は前回大会と一緒の感じになる」と述べた。

 地元開催だった前回大会では、日本は1戦目にロシアと対戦して白星スタートを切ると、良い流れで2戦目のアイルランド戦に臨んで勝ち星をつかむと、勢いに乗って第3戦のサモア、第4戦のスコットランドに勝ってプール戦を首位で突破して、日本初のベスト8入りを遂げた。

 2023年のフランスでも2戦目と4戦目にイングランド、アルゼンチンとの強敵と対戦する。イングランドは日本大会では準優勝。アルゼンチンは2019年大会こそイングランド、フランスとの同組でプール戦敗退ながらも2015年大会では4位。しかも、昨秋にはニュージーランドに勝利し、オーストラリアとは2度引き分けている。リーチ日本代表主将は、「まずは1試合目に勝つことが大事になる」と指摘した。

また、2023年大会ではプールステージを従来の大会よりも一週間延長し、選手の負担軽減を考慮して、すべてのチームに最低でも中5日以上の試合間隔が確保された。スコッドのサイズも31人から33人に増枠される。

「すごくいいこと。やっとフェアな状態で戦える」とリーチ主将は新たな施策を歓迎し、「2015年を振り返ると、南アフリカとやって(中)3日後にスコットランドで、非常にタイトなスケジュールで正直、勝つのが非常に難しかった」と話した。イングランド大会で日本は9月19日の初戦で南アフリカに勝利しながら、次の9月23日のスコットランド戦では試合途中から失速して大敗した。

リーチ選手は、全チームに試合間隔が確保されたことで「いろいろなチームに勝つチャンスが増える」と指摘。「特にフィジー、サモア、トンガがよりフレッシュに戦える。楽しみ」と話した。

 なお、日本は第1戦と第3戦をトゥールーズ、第2戦をニース、第4戦をナントで戦うが、トゥールーズは日本代表が2017年にトンガとテストマッチを行った土地だ。

その遠征を経験したメンバーのリーチ選手は、「きれいな街で、トゥールーズファンも多いラグビータウン」と振り返り、「何人かそこでプレーしている。その経験は活かせると思う」と語った。

 2023年ラグビーワールドカップ・フランス大会は、9月8日に開催国フランスとニュージーランドの開幕戦で始まる。決勝は10月28日にサンドニのスタット・ド・フランスで行われる。