• 対話フェイズ〜 3つの主要フェイズの第1フェイズ
  • 潜在的招致国とグローバルゲームにとっての成果を最大化するために編み出された選考プロセス
  • 対話フェイズ前に設けた非公式な期間、既に多くの国が招致に関心を示した

今後開催される男子・女子ラグビーワールドカップの開催地を決定する選考プロセスの第1段階である「対話フェイズ」が正式にスタート。招致に関心を示す国々は、開催国そしてラグビーにとってベストな招致案件の提案作成に着手しました。

ワールドラグビーは、2025年、2029年に開催予定の女子大会、また2027年と2031年に開催予定の男子大会の開催地を決定するため革新的な同時選考プロセスを開始しました。このアプローチでワールドラグビーが新たに展開する戦略計画に掲げた「ゲームチェンジャー」的目標に沿った、今後10年間の開催地と収入の確実性を担保することが可能となります。

協力関係と透明性を選考プロセスの中心に置き、3つのフェイズ:対話フェイズ、招致フェイズ、選考フェイズ、の選考プロセスは、今回初めて、テーラーメイドの招致入札を可能にし、開催地が掲げる目標、そしてラグビーの世界的発展に向けて最大限の成果を目指します。

ワールドラグビー が強調する「透明性」を重視し、ワールドラグビー の理事会は2022年5月の年次会合でベストプラクティスの新たな基準を設定し、推薦・勧告によるものでなく、リスクに基づいた評価を考慮した後、電子式記名投票で4カ国を今後の開催地として選びます。2カ国以上での共同招致も歓迎しています。

ワールドラグビー の暫定CEOアラン・ギルピン氏の選考プロセスについてのコメントを見る>>

この選考プロセスは、開催をより魅力的なものにし、より多くの国が入札できるように考慮されており、開催国とグローバルゲームの戦略的目的を最大化するテーラーメイドの入札を開発するため、連携を通じたパートナーシップの関係を育むプロセスとなっています。

ワールドラグビーは、招致に関心を示している国々のために、知識・情報の移転を最適化することによって入札にかかる費用を全体的に最小限に止める「前・対話フェイズ」段階で多くの加盟協会と詳細なやりとりを行い、フライングスタートで選考プロセスに参加できるようその道を開きました。

RWCインパクト報告書はここからご覧ください>>

ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長はこのマイルストーンについて次のような喜びのコメントを述べました。「本日、ラグビーの将来にとって重要なマイルストーンを記しました。そして2021年をポジティブな形で加速することができました。この新しいアプローチの魅力が功を奏し、既に招致に関心を示した協会の多さ、また対話のレベルに大変励まされています。」

「ラグビーワールドカップは結束です。このプロセスはスポーツにとって大胆かつベストプラクティスのアプローチを表しています。4つの開催地を同時に選ぶことは、ラグビーが長期的・戦略的確実性を担保でき、早めに商業・放送契約を結ぶことを可能にし、加盟協会をはじめ、より広範に及ぶラグビーへの再投資を行うための収益の最大化を図ることができます。」

「また、このプロセスは入札しやすく、インクルーシブなアプローチです。入札費用を最小限にとどめることは誰にとっても重要であり、共同でテーラーメイドの入札を考えることによって、入札参加国の最大化を図り、みんなのため、社会・経済に還元できる、国々やラグビーというスポーツにとってよいアプローチを取り入れることができたのです。」

2019年に開催された前回の男子ラグビーワールドカップは、開催国内の視聴者数が史上最高の5400万人超を記録し、75万人を超える新規参加者を迎えた大会となりました。ニールセン社がまとめた直近の調査結果では、国民の誇りが高まるイベントであったと報告されています。

とりわけ、この大会は史上最高の社会・経済そしてスポーツへの波及効果を記録 するなど、ラグビー、友情、そして祭典を通じて国が結束した特別な大会でした。ラグビーワールドカップ2023はフランスが開催国となり、出場チームやファンにとって素晴らしいイベントにするための準備は順調に進んでいます。2017年にアイルランドで開催された女子ラグビーワールドカップも 観客動員数、放送視聴者数、そしてソーシャルメディアエンゲージメント率で新記録を打ち立てた 大会となりました。2021年に開催するニュージーランド大会は更に盛り上がる大会となるでしょう。

ラグビーワールドカップ開催国選考スケジュール

  • 20212月 − 対話フェイズ:ワールドラグビーと協会、政府、その他の主要ステークホルダーがオープンな形でコミュニケーションを図り、潜在的招致国が、ラグビーワールドカップ開催事業と運営モデルについて、またワールドラグビーとのパートナーシップの組み方について理解し、説得力のある提案書を作ることができるようになる。
  • 20215招致フェイズ: 可能な限りベストな提案を作ることができるようワールドラグビーが継続的な説明およびサポート招致国に提供し、招致国は具体的な提案書を作成。このフェイズでは、2022年1月に招致国が「招致国ファイル」「開催合意書」そして「開催保証金」を提出して山場を迎えます。
  • 20222 評価フェイズ:ワールドラグビー理事会が承認した重要評価基準に照らし合わせて関係業界の専門家たちが入札案件を評価。評価報告書が提出された後、2022年5月の理事会で投票を行う。