パリで行われた組み合わせ抽選会で、日本は2015年大会で日本を率いたエディ・ジョーンズ監督が率いるイングランド(世界ランキング2位)、11月のトライネーションズでニュージーランドに勝利を収め、オーストラリアと引き分けるなど台頭著しいアルゼンチン(同10位)と同じ組に入り、そこにオセアニア予選1位、アメリカ予選2位突破のチームが加わることになった。

 2015年イングランド大会、2019年日本大会で日本代表のキャプテンを務めたFLリーチマイケル選手(東芝)は、日本ラグビーフットボール協会を通じて「タフな組に入った。それぞれの試合がチャレンジになる」とコメント。「対戦相手が決まって、今まで以上にハードワークな日々が始まる。チームの一員として今後それぞれが自分の目標を持って準備に臨み、自分たちのラグビーを確立することが大切になる」と指摘した。

 そして、「23年にフランスで桜のジャージを着て最高のパフォーマンスで結果を残せるように努力する」と述べて、3年後の大舞台へ気持ちを引き締めている様子だ。

 一方、チームを率いるジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは、「2019年大会は日本のラグビーへのパッションと日本代表への愛情を世界に示す機会となったが、我々はまだまだ成長できる余地があり、この素晴らしいチームの進歩を世界に示すのにワールドカップに勝る舞台はない」と語り、次のフランス大会でチームが継続して成長している様子を披露する意向を示した。

 ニュージーランド出身の指揮官は、「2023年のフランス大会が素晴らしい大会になることは間違いない。そこへ向けたこれから3年間の準備を非常に楽しみにしている」と話した。

 2023年のフランス大会へは、2019年大会の各プール3位までのチームが自動的に出場権を獲得。そこで初の8強入りを遂げた日本代表は、今回の抽選会用バンド(グループ)分けの基準となった今年1月1日の世界ランキングで8位(現在は10位)だったことで、今回初めて第2バンドに振り分けられていた。

 このほかの2023年大会のプール組み合わせでは、ホスト国で現在世界ランキング4位のフランスがプールAでニュージーランド(同3位)、イタリア(同14位)とアメリカ予選1位、アフリカ予選1位と同組になった。

前回大会優勝で現在世界ランキング2位の南アフリカはアイルランド(同5位)、スコットランド(同7位)およびアジア・パシフィック予選1位とヨーロッパ予選2位と同じプールBに入った。また、プールCではウェールズ(同9位)、オーストラリア(同6位)、フィジー(同11位)とヨーロッパ予選1位と最終予選の勝者の組み合わせとなった。

 日本ラグビーフットボール協会の森重隆会長は、「いずれのチームとの対戦も非常に楽しみで、今から23年が待ち遠しい。日本代表には常に世界の頂点を目指してて鍛錬を積んでほしい」とコメントした。

パリで行われた組み合わせ抽選会には同国のエマニュエル・マクロン大統領も出席し、大会への期待を述べたが、新型コロナウィルス感染症の世界的拡大を受けてオンラインで中継された。

 2023年ラグビーワールドカップは2023年9月8日から10月21日まで、パリやマルセイユなど全国9会場で開催される。