2015年のラグビーワールドカップで南アフリカ代表を破って世界を驚かせ、日本初のプール3勝へつなげた日本代表チームでFBとして活躍した五郎丸選手が、来年1月16日に始まるジャパントップリーグ2021を最後に引退することになった。

 イングランド大会ではプレースキックの際に両手を胸の前で合わせる独特のポーズで有名になったが、キックの精度は秀逸。南アフリカ戦では19得点を叩き出し、1トライもマーク。それを含めてプール戦4試合で合計58得点(1トライ、7コンバージョン、13PG)を生み出して日本の躍進に貢献し、大会のベストフィフティーンにも選出された。

 福岡生まれの34歳は、大学在学中の2005年4月にウルグアイ代表戦で日本代表デビュー。それ以降、2015年イングランド大会のアメリカ代表戦まで合計57キャップを獲得。その間に叩き出した711得点は歴代最多を誇る。

ヤマハでは2008年からプレーし、トップリーグでは2011年度、2012年度、2015年度に得点王、2011年度、2012年度、2017年度にベストキッカー賞を受賞。ベストフィフティーンには2011年度から5季連続で選出された。

2015年ラグビーワールドカップ後にはスーパーラグビーのレッズやフランスのトゥーロンでもプレーし、2017年度から再びヤマハに復帰、今日に至る。

 2021シーズンのトップリーグは1月16日開幕し、5月23日にプレーオフ決勝で幕を閉じる。ヤマハは1月16日の開幕戦で神戸製鋼とノエビアスタジアム神戸で対戦する。

 五郎丸選手は12月16日に会見に臨み、ラストシーズンや現役を退くことへの思いを語る予定だ。