• 東京オリンピックに向けた出場チームの準備の最適化を目指し250万ドルの資金を投入。
  • 2021年4月に香港とシンガポールでの大会再開に向けたHSBCワールドセブンズシリーズのコンティンジェンシープラン(緊急対応策)が進行中。
  • 2021年シリーズのハミルトンとシドニー大会は中止。2022年に再開。
  • オリンピックの出場権を手にしたチームがシリーズ大会に加えた更なる準備を可能にするため、リージョナルおよびクロスリージョナルレベルでの補足的な試合の機会を開発。
  • 日本で開催されたラグビーワールドカップ2019の素晴らしい成功に続き、ラグビーセブンズは東京オリンピックでも最も人気のある種目の一つになると期待されている。
  • ,プレーヤー、チームそして関係者全員の健康と安全が最優先事項であり、あらゆるステークホルダーが新型コロナウィルスの世界的感染拡大の状況について引続き注目していく。

ワールドラグビーは、2021年7月に開催が延期された東京オリンピック2020大会に出場する競技チームの準備を最適化するためのラグビーセブンズ投資戦略について発表しました。

加盟協会とプレーヤー、また国際連盟はオリンピック出場権を取得している国の協会向け専用の250万ドルの初回投資を行い、オリンピック大会という世界最大のセブンズイベントの準備に充ててもらいます。

新型コロナウィルスの世界的感染拡大、またそれによりオリンピック大会が12ヶ月間延期したことであらゆるスポーツに影響が及んだことを受け、また国際オリンピック委員会が国際競技団体と国内オリンピック委員会へ支援金を拠出するという嬉しいサポートに合わせてコミットしたものです。

東京2020に出場が決まっている国の加盟協会は、ラグビーセブンズスコッドのトレーニング合宿や試合での支援、技術やスポーツ科学、また医学プログラムなどに活用できる支援金をワールドラグビー に申請することができます。

ワールドラグビーCOVID19プレー再開に向けたプロトコルに沿い、男子・女子2021シリーズの残りの大会を安全安心、インパクトのあるものにするための継続的なレビューが進む中、HSBCワールドラグビー セブンズシリーズ2021の共同緊急対応措置としてのこの支援金のニュースは更なる後押しとなります。

新型コロナウィルス感染拡大の世界的なパンデミックの収束の目処が見えないことから、開催組織団体との協議と建設的な対話の末、2021年1月23、24日、そして30、31日にそれぞれ予定していたHSBCワールドラグビー セブンズシリーズ、男子・女子同時開催のハミルトン大会とシドニー大会を中止することに決定しました。

この決定は、ラグビーコミュニティー、そしてより広範囲における市民の健康とウェルビーイングを第一に考え、関係政府及び世界保健機構のアドバイスに沿って下されました。両開催地は2021年以降フルシーズンが再開した時点で開催地として復帰を果たします。

ワールドラグビーは、開催組織団体や出場国協会、国際ラグビー選手会、またパートナーやステークホルダーの皆様と共に、世界の新型コロナウィルスの状況を注意深く追いながら、2021年4月に開催予定の香港とシンガポール大会の準備を進め、HSBCワールドラグビー セブンズシリーズの再開に向けて今後も引き続き取り組んでいきます。

同時にワールドラグビーは引き続き、開催国協会とリージョナルアソシエーション、また参加国協会と国際ラグビー選手会と十分なパートナーシップを組み、オリンピック出場チームがパンデミックによるスポーツ界における多大な混乱を乗り越え、オリンピック大会で全力を発揮できるようにするための、十分なハイレベルな試合の機会を与えられるよう、シリーズ大会に加えリージョナル及びクロスリージョナルレベルでの補足的な試合の機会について評価、開発しています。

2021年前半に行う予定のオリンピック予選の敗者復活戦についても計画が進んでいます。東京オリンピック大会のラグビーセブンズの出場チーム24枠のうち21枠が既に決定しており、残りの女子2枠、男子1枠がこの最終予選イベントで決定します。

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日本とアジア全土で多くの新たな参加者と何百万人もの新規ラグビーファンを生み、満席のスタジアムを沸かせ、日本国民の心を掴んだラグビーワールドカップ2019の素晴らしい成功に続き、ラグビーセブンズも東京オリンピック大会で最も人気の種目の一つとなると予想されています。

2016年にリオで開催されたオリンピック大会からラグビーセブンズがオリンピック種目に加わったことで、世界中で3千万人の新たなファンを惹きつけるなどラグビーに大きな影響を与えました。

ワールドラグビーのCEO、ブレット・ゴスパー氏は次のように述べています。「ラグビーセブンズは、グローバルゲームの普及という我々のミッションに基づいたワールドラグビー の重要優先種目であり、この新たな投資について発表できることを嬉しく思います。この投資が、HSBCワールドラグビー セブンズシリーズ2021に関して継続的に取り組んでいる緊急対応策、また補足的な大会戦略と共に、東京で開催されるスポーツの最大イベントにおいて出場チームが最高のパフォーマンスで大会を盛り上げてくれるに違いありません。」

「我々は、今後も引き続き新型コロナウィルスの世界的感染状況を注意深く追いながら、ラグビーコミュニティーと広範囲における市民の皆様の健康とウェルビーイングが我々にとって極めて神聖なこととして考えていきます。2021年1月のニュージーランドとオーストラリアでのシリーズ大会が中止となったことは残念なことですが、全ての開催組織団体、参加国協会、そしてその他のステークホルダーの皆様と共に、出来るだけ早く安全で安心、またインパクトのある大会の再開を可能にするための努力をしており、今後のシドニーとハミルトンでの大会開催に期待しています。

 ラグビーオーストラリアの暫定CEOロブ・クラーク氏は次のように述べています。「ラグビーオーストラリアを代表し、2021年のオリンピック大会に向けオーストラリアチームが準備に集中できるよう、ワールドラグビー に多大なご支援をいただいたことに感謝いたします。我々の女子チームは来年の東京オリンピックで2冠を目指し必死に努力しており、男子チームもこれまでの4年間で着々と力をつけてきました。この投資により、今後も引き続きオーストラリアの男子、女子両チームが強化する機会を得ることができました。」

編集者へのコメント:

HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズは、1999年にスタートした毎年開催される国際サーキットの世界大会です。ワールドラグビー は、2019年に女子シリーズが史上初の8回戦に増えたことで6大会の男女合同大会を含めた4年サイクルに生まれ変わる男子・女子シリーズについて発表しました。

ニュージーランド、シドニー、香港、そしてパリとともにドバイとケープタウンが男女同時開催地として選ばれました。女子シリーズでは、2020年シリーズのシーズン開幕を飾る女子単独イベント、USA女子セブンズ大会がコロラド州のグレンデールで開催されますが、ブリティッシュ・コロンビア、ラングフォードで開催するカナダ女子セブンズ(女子単独イベント)とともにスケジュールを変更し、後日開催となりました。男子シリーズでは、男子単独イベントをロンドン、ロサンジェルス、シンガポール、そしてバンクーバーで開催されました。これらは新型コロナウィルスのパンデミックの影響で2020年の大会日程が早期終了に追い込まれる前に開催された最後のイベントとなりました。

短時間フォーマットのラグビーは成長の一途を遂げており、これまでにない大勢のオーディエンスを惹きつけているラグビーセブンズの未来は明るいでしょう。2019年、HSBCワールドラグビー セブンズシリーズはエンゲージメント率において史上最高を記録し、動画視聴回数においては前年比で64パーセント増の1億9800万人が視聴。世界のセブンズシリーズの大会観戦動員数は749,800人以上を記録しました。

放送視聴者数においても成長傾向が見られ、Futures Sport & Entertainment社の報告によれば、2020年の延べ視聴者合計者数平均は前年比で20パーセント上昇し、2019年の同時期には1170万人だったファン層も1390万人に増加しています。

新型コロナウィルスの世界的感染拡大の影響でシリーズが中断する前に終了していた2020年シリーズでは、女子シリーズの8回戦中5回戦、男子シリーズの10回戦中6回戦の時点で上位に立っていたニュージーランドがタイトルを獲得しました。



HSBCワールドラグビー セブンズシリーズ2020はニュージーランドがタイトルを獲得して終了>>

女子シリーズでは、オリンピックチャンピオンのオーストラリアが2位を獲得し、カナダが3位を獲得しました。男子シリーズでは、2018年のチャンピオン、南アフリカが2位、そしてオリンピックチャンピオンで2019年シリーズの優勝者フィジーが3位に輝きました。