マークス選手がジャパントップリーグに戻ってくる。昨年のラグビーワールドカップ日本大会で優勝した南アフリカ代表のメンバーであるHOマルコム・マークス選手は、大会後にNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスに加入。年明けに始まったトップリーグでは開幕から6節まで全試合に出場していた。

しかしその後、新型コロナウィルス感染拡大を受けて、シーズンは再開されないまま打ち切りになり、マークス選手も退団していた。

今回、南アフリカ代表33キャップを保持する26歳が加入を決めたクボタは、2016年から南アフリカ出身のフラン・ルディケヘッドコーチが率いており、チームには昨年のワールドカップで日本代表の8強入りに貢献したFLピーター・ラブスカフニ選手や、サンウルブズでもプレーしたFBゲラード・フェンデンヒーファー選手、2012年ジュニア世界選手権優勝メンバーのLOルアン・ボタ選手ら同郷出身者も在籍する。

また、オーストラリア代表SOバーナード・フォーリー選手とニュージーランド代表CTBライアン・クロッティ選手という2度のワールドカップ経験者、日本代表で2015年ワールドカップを含めて55キャップを保持するCTB立川理道選手もいる。

マークス選手は世界屈指のフッカーと称され、2014-2019にはスーパーラグビーのライオンズでも活躍してきた。クボタにとって大きな戦力アップになることは間違いない。

 「日本人と日本の文化を尊重している」というマークス選手は、「これまで日本で過ごした時間は楽しいものだった。今回日本に戻ってこられることを嬉しく思う」とコメントした。

昨年のワールドカップで全6試合出場して南アフリカの優勝に貢献したフッカーは、新天地について「クボタのような誇れる組織の一員になれることは、とても光栄なこと。本当に楽しみにしている。クボタが目標を達成するために、フィールド内外で貢献することができればと思っている」と語り、新たなシーズンを心待ちにしている様子だ。

 クボタはルディケヘッドコーチの下、初年度の2016-2017シーズンは12位、翌2017-2018は11位から2018-2019シーズンには7位に順位を上げ、コロナ禍で打ち切りとなった2019-2020シーズンは4勝2敗と、年々調子を上げてきている。

 ジャパントップリーグの新シーズンは、来年の年明け1月に始まる見込みだ。