NTTドコモが6月26日に発表した2020年度新加入選手のリストに、かねてから噂されていたマピンピ選手の名前があった。

 今年30歳になるウィンガーは、昨年日本で開催されたラグビーワールドカップでは準々決勝の日本代表戦、決勝のイングランド戦を含めて6試合で6トライを奪い、南アフリカ代表の通算3度目の世界制覇に大きく貢献した。スーパーラグビーのシャークスでも活躍している。

 「NTTドコモに加入できて、エキサイティングで非常に光栄に思っている」というマピンピ選手は、「昨年のワールドカップはとても素晴らしい思い出があるが、レッドハリケーンズでも、より多くの素晴らしい経験と思い出が残せるだろうと考えている」とコメント。「ヨハン・アッカーマンヘッドコーチをはじめ新しいスタッフと一緒にやっていけることをとても楽しみにしている」と述べている。

チームは2020-2021シーズンから、南アフリカ出身でスーパーラグビーのライオンズで指揮を執ったヨハン・アッカーマン氏をヘッドコーチに迎え、新たな体制で臨むことを5月に発表している。

 南アフリカで年間最優秀コーチ賞を3度受賞した新指揮官の下、マピンピ選手のほかに、昨季まで指揮を執っていたイングランドのグロスターから、ウェールズ代表SOオーウェン・ウィリアムス選手、南アフリカA代表の選出経験もあるHOフランコ・マレー選手、元U20ニュージーランド代表のFB/WTBトム・マーシャル選手も加わった。

また、ライオンズからU20南アフリカ代表LOルアン・フェルマーク選手、マピンピ選手のシャークスでのチームメイト、FL/LOタイラー・ポール選手も加入した。

 ウィリアムス選手は、「昨年のワールドカップを観戦して、日本の人々のラグビーに対するサポート精神に魅了された。今、まさにこのタイミングでレッドハリケーンズというトップリーグのチームに合流できることを、非常に楽しみにしている。チームの成功に貢献できることを心待ちにしている」とコメントした。

前所属でも一緒だったアッカーマン新ヘッドコーチについて、28歳のウェールズ代表SOは、「アッカーマンコーチが好む積極的なアタッキングラグビーも楽しみにしている」と語り、「入国制限が解除され、未来のチームメイトに合流するのが待ちきれないが、それまで、皆さまが安全で健康に過ごされますように」とメッセージを送っている。