HSBCワールドラグビー女子セブンズシリーズ2021への昇格をかけた戦いが始まる。3月28-29日に南アフリカのケープタウン近郊ステレンボッシュで行われる、HSBCワールドラグビーセブンズチャレンジャーシリーズ女子大会のプール戦組み合わせドローが決まった。
全12チームが4チームずつ3グループに分かれて戦い、順位決定戦を経て今大会優勝チームが来季ワールドシリーズの出場権を獲得する。
すでに今夏の東京オリンピックへの出場を決めている中国は、今大会開催国の南アフリカ、ポーランド、メキシコと同じプールAで戦う。
開催国として東京オリンピック出場が決まっている日本は、プールBでパプアニューギニア、カザフスタン、ベルギーと対戦する。
プールCには、昨年の予選決勝でブラジルに敗れたスコットランド、ケニア、アルゼンチン、コロンビアが入り、ケニアも東京2020への出場を決めている。
日本と同組のパプアニューギニアはアルゼンチン、コロンビア、メキシコなどとともに東京オリンピック出場権をかけた敗者復活大会を6月に控えている。また、カザフスタンは2000年代にはアジアで君臨した歴史もあり、近年では日本との対戦も少なくない。
ワールドシリーズ復帰を目指す女子セブンズ日本代表は、今季のワールドシリーズの3ラウンドにゲストとして出場しているが、昨年10月の開幕戦グレンデール大会で10位、同12月のドバイ大会で最下位の12位、今年2月のシドニー大会で9位という成績だ。シドニー大会後は国内合宿を繰り返し、課題の修正や強化に努めてきている。
セブンズチャレンジャーシリーズは、2016年オリンピックで7人制ラグビーが五輪競技に採用されて以降、世界各地での競技の人気を察知して、さらなる普及と強化を目指して新たに導入された。
男子では2月にチリとウルグアイで2ラウンドを実施。総合優勝している日本を含めた上位8チームが最終ラウンド(開催時期未定)で対戦し、優勝チームが来季シリーズの出場権を獲得することになっている。
女子はステレンボッシュ大会のみで完結するが、将来的には参加チームの増加に伴って、男子のように予選ラウンドを複数回行う形で昇格チームを決めるプランが用意されている。
女子セブンズチャレンジャーシリーズ2020プール組み合わせ
プールA—中国、南アフリカ、ポーランド、メキシコ
プールB—日本、パプアニューギニア、カザフスタン、ベルギー
プールC—スコットランド、ケニア、アルゼンチン、コロンビア