10月16日(日)に幕を閉じたワールドラグビーアメリカズ・パシフィック・チャレンジ2016の決勝戦でフィジー・ウォリアーズを制したアルゼンチンXVが第1回大会の王者となった。決勝戦にたどり着くまで、アルゼンチンXVはカナダA(56-29)とウルグアイA(71-7)を下し、フィジー・ウォリアーズも同様に強いパフォーマンスでアメリカ選抜(62-12)とサモアA(39-26)を破る好成績を残していた。しかし、大会最大の激戦は決勝戦だった。
試合開始から20分、唯一の得点はアルゼンチンXVスタンドオフのフアン・クルスゴンザレスが放ったペナルティゴールから挙げられた3点だった。その後、フィジーのイエローカードから生まれたアドバンテージにつけ込んだアルゼンチンXVのフリアン・ドミンゲスビドマーとフアン・クルスゴンザレスがタッチダウン。コンバージョンは2本とも見事ゴールポストを通り抜け、17-0でアルゼンチンのリードでハーフタイムとなった。,
#AmericaCrece @unionargentina gana el 1er #APC2016; @RugbyUruguay se despide con triunfo frente a USA Select. Aplausos a los organizadores! pic.twitter.com/HUiIRuhMW2
— Sudamérica Rugby (@sudamericarugby) October 16, 2016
ハーフタイム明けは反撃に出たフィジーのレパニ・ライヤラとシティベニ・クナガ後半開始からまもなく、連続でゴールラインを破りアルゼンチンXVを5点差に追い上げた。その後、後半22分にレパニ・ライヤラが2本目のトライを決め逆転に成功、試合が開始してからフィジーが初めてリードを奪った。
ペナルティゴールを決めたクルスゴンザレスの活躍でアルゼンチンが再びリードを掴くも、レパニ・ライヤラが試合3本目のハットトリックトライでまたもやフィジーを優位にした。試合時間残り10分でスコアは26-20だった。緊迫した後半戦のフィナーレは、試合時間80分にやってきた。アルゼンチンXVのペドロ・オルテガ(22歳)がタッチダウンに成功し、26-25と1点差に追い上げた。冷静さを維持したクルスゴンザレスのコンバージョンが決まり、27-26というスコアでアルゼンチンXVが1点差で勝利をつかんだ。
その他、最終日にエスタディオ・チャルアで行われたサモアA対カナダA戦では、21-10とカナダAのリードで前半が終了した。しかし、試合時間残り8分には21-22というスコアでサモアAがリードを奪いカナダのピンチとなった。最後は試合終了間際にパトリック・ファアパレキャプテンがペナルティゴールとドロップゴールを決め、27-22でサモアが勝利を収めた。
最終戦で相手の2トライに対して7トライを挙げた開催国のウルグアイAはアメリカ選抜を破り、ホームの観衆を熱狂させた。47-15でアメリカ選抜を下したウルグアイは3位という成績で大会を終えた。