8月9日(火)、リオデジャネイロのデオドロ・スタジアムで、オリンピック男子セブンズ大会がキックオフした。フィジー、南アフリカ、イギリスは初日を無敗で終えたが、初日に注目の的となったのは、強豪ニュージーランドを大番狂わせの勝利で下した日本代表だった。
2戦目でも番狂わせ勝利の可能性を見せていた日本だったが、最後は惜しくも引き分けのチャンスを逃し、2点の僅差で苦汁をのまされた。
男子セブンズ2日目の試合は、現地時間午前11時00分に行われる。日本代表は大会2日目のプール最終戦で、ケニア代表と対戦する
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プールA
HSBCワールドラグビーセブンズシリーズのチャンピオンに輝いたフィジー代表は、オリンピックにおけるどの競技でもメダルを獲得したことがない。1戦目でブラジルを40-12で下し、2戦目ではアルゼンチンを21-14で倒したフィジーは、初日を全勝で終え、現在はプールAのトップに立つ。一方、フィジーに敗れたアルゼンチンは、2戦目で米国を17-14というスコアで破り、番狂わせの白星を飾った。
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プールB
準々決勝進出候補の筆頭である南アフリカ代表(愛称ブリッツボックス)は、スペインに24-0で快勝し、フランスを26-0で圧倒した。男子セブンズ大会のオープニングマッチでオーストラリアを下した(34-14)フランスの、テリー・ブラウアキャプテンがオリンピックにおけるセブンズ競技の歴史的初トライを挙げた。対スペイン戦で逆転勝利を果たしたオーストラリアの結果をもって、準々決勝進出の可能性は両チームともに残っている。
プールC
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強豪ニュージーランド代表(愛称オールブラクセブンズ)と初戦を迎えた日本代表は、RWC2015 でエディー・ジャパンが見せた大番狂わせを思い返させるパフォーマンスを発揮し、14-12というスコアで優勝候補チームを下した。
Japan Sevens !! Great Game !!
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安定したセットピースから、オープニングトライ獲得でリードを奪ったのは、日本代表の後藤輝也選手だった。ロマノ・レメキのコンバージョンキックも決まり、7−0とジャパンセブンズが好スタートを切った。その後は、ニュージーランドのスコット・カリーキャプテンがゴールラインを破り、ギリーズ・カカのコンバージョンも決まり、同点に追いつかれた日本。
同点のままハーフタイムを迎えた両チーム、会場は大興奮した観衆で盛り上がり、ファンはピッチに戻った選手たちを歓迎した。しかし、後半開始からまもなく、ブレイクダウンで日本が反則を犯し、アキラ・イオアネがトライを獲得。コンバージョンも決まり、14−7と日本は逆転を許した。
奮闘を続けた日本は、副島 亀里 ララボウラ ティアナラがトライを決め、スコアを折り返した日本。試合終了のブザーが鳴ってからも、プレーは続き一時、ラインアウトのミスでニュージーランドにチャンスを与えたジャパンだったが、最後は好タックルでプレーが終了、日本は初戦を大金星で飾った。
活躍したロマノ・レメキ選手のコメント
「信じられない。このような大舞台で、一見勝ち目のないチームが金メダルの候補者を倒すことはない。正直、まだショック状態だ」
歴史を作るとは、こういうこと#Olympics #JPN #Japan7s
— ラグビーワールドカップ (@rugbyworldcupjp) August 9, 2016
日本時間今夜24時キックオフのプール最終戦では、#KEN と対戦する。見逃すな!pic.twitter.com/INcqs6zzf0
「セブンズではどのチームにも勝ち目があることを証明したばかりなので、(最後まで)やり切れると思う。ハードワークと、あの一戦で見せたようなプレーを持続することができるば」
「ニュージーランド戦でのゲームプランは、ボールを保持して、ペナルティーキックは長く、遠くへ、ボールのスピードは落として自分たちのペースでプレーをする、そうれば相手はイラつく。ニュージーランドがもがきはじめるのが見えたので、ボールをまわし続ければ、ビッグボーイの相手は疲れるだろうと思い、いずれそのとおりの展開になった。」(相手が油断していたのかどうかについて)「油断していた部分はあったと思う... でも二度と同じミスは繰り返さないでしょう」
予期せぬ敗戦に加え、ゴードン・チェッジェンヘッドコーチにとっては、負傷で退場したソニー・ビル・ウィリアムズとジョー・ウェバーのスター選手二人の欠場が心配の種となった。アキレス腱の部分断裂と診断されたソニー・ビル・ウィリアムズは大会離脱が決定、かわりにシオネ・モリア選手がスコッドに加わる。
第2戦の序盤では、イギリスに連続トライを2本許した日本だったが、ロマノ・レメキの活躍でスコアを1トライ差に縮めることに成功し、14-7でハーフタイムを迎えた。後半は坂井 克行トライを決め、日本は同点に追いついた。マーカス・ワトソンにトライを許した日本は、レメキ ロマノ ラヴァの得点で同点に折り返すチャンスが訪れるも、コンバージョンが決まらず2点差で引き分けを逃した。
どちらとも勝利が必須条件のニュージーランドとケニアの健闘では、ケニアがまさかの先制トライを獲得。しかし、反撃に出たオールブラックスセブンズはその後トライを一本も許さず、追加点を重ねた。最後には28-5でニュージーランドが勝利を収めた。
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