日本代表ジョーンズHC、フィジー代表とのPNC決勝へ「我々の方が上手だと示したい」

日本代表は、9月21日に大阪の花園ラグビー場で行われるアサヒスーパードライパシフィックネーションズカップ(PNC)2024決勝でフィジー代表と対戦する。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチは「我々の方が上手だと示したい」と5年ぶりの優勝へ抱負を述べている。

2019年大会以来の優勝を目指して、日本代表はフィジー代表と21日の決勝で対戦する。世界ランキングでは13位の日本に対してフィジーは10位で、「急成長を遂げている」と警戒を示しているが、「とても良いチャレンジ。自分たちから挑んでいきたい」と述べている。

日本は15日の準決勝でサモア代表に49-27と快勝して決勝に進出。決勝へ向けたメンバー編成も、SH藤原忍やFB李承信をはじめ、サモア戦で良いパフォーマンスを見せた顔ぶれをほぼキープした。変更はリザーブの一人にとどめて、コンディション不良でチームを離れた髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)に代わって、代表初キャップ獲得を目指すCTB濱野隼大を起用した。

 「通常より1日短い準備期間だが、エネルギーや情熱で補い、良い準備をすることができた」とジョーンズ日本代表ヘッドコーチは言う。

 2027年ラグビーワールドカップへ向けて今年5月から始動した、若手主体のチームにとって決勝は最初の大一番になる。

「若手にとってビッグゲームの経験は重要。自分たちが十分できるところを示せるかだが、彼らは今大会で試合ごとに強さを増している」と手ごたえと期待を示している。

14日の準決勝でアメリカに22-3で勝って決勝に進出したフィジーも、その試合に先発したメンバーをほとんど維持。変更は11番のみでWTBイライサ・ドロアセセが準決勝でのリザーブ出場からスタートにシフトした。

 ベスト8入りした昨年のラグビーワールドカップを経験したメンバー数人を擁し、試合登録23人のうち19人がスーパーラグビーのフィジアン・ドゥルア所属で、コンビネーションに不安はなさそうだ。ノンキャップ選手はメリ・トゥニ選手とポニパテ・ロンガニマシ選手で、二人ともベンチスタートで代表デビューの機会を待つ。ロンガニマシ選手は今夏のパリオリンピックを戦った7人制代表メンバーでもある。

 フィジーについてジョーンズ日本代表ヘッドコーチは、「とても良いチーム。この24か月で非常に伸びてきたチームで世界ランキングも10位だ。我々にはチャレンジだがとても楽しみだ。相手はアタックが得意だが、今回の対戦では我々の方が上手だと示したい」と話している。

 2試合連続10番で先発する立川理道キャプテンは、「自分たちからどんどん仕掛けたい。テストマッチで追いかける立場になると難しくなる、準備してきたことを最初から出したい」と意気込んでいる。

 優勝すればジョーンズヘッドコーチにとっては現体制で初のタイトルとなる。2027年ラグビーワールドカップへチームづくりを進める上で大きなプラスになるのは間違いなさそうだ。

日本代表フィジー戦試合登録メンバー:

1三浦昌悟 (トヨタヴェルブリッツ、11キャップ)
2原田 衛 (東芝ブレイブルーパス東京、6)
3竹内柊平 (浦安D-Rocks、9)
4エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ、1)
5ワーナー・ディアンズ (東芝ブレイブルーパス東京、17)
6ファカタヴァ アマト (トヨタヴェルブリッツ、9)
7下川甲嗣 (東京サントリーサンゴリアス、9)
8ファウルア・マキシ (クボタスピアーズ船橋東京ベイ、11)
9藤原 忍 (クボタスピアーズ船橋東京ベイ、5)
10立川理道* (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、59)
11マロ・ツイタマ (静岡ブルーレヴズ、3)
12ニコラス・マクカラン (トヨタヴェルブリッツ、3)
13ディラン・ライリー (埼玉パナソニックワイルドナイツ、23)
14長田智希 (埼玉パナソニックワイルドナイツ、13)
15李 承信 (コベルコ神戸スティーラーズ、17)

16松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ、1)
17岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス、3)
18為房慶次朗 (クボタスピアーズ船橋東京ベイ、6)
19アイザイア・マプスマ (トヨタヴェルブリッツ、3)
20ティエナン・コストリー (コベルコ神戸スティーラーズ、5)
21小山大輝 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、5)
22梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス、3)
23高橋汰地 (トヨタヴェルブリッツ、2)

(注:* はチームキャプテン、所属のあとの数字はキャップ数)

フィジー代表日本戦試合登録メンバー:

1エロニ・マウィ (Saracens、35)
2テヴィタ・イカニヴェレ*  (Fijian Drua、18)
3サム・タワケ  (Fijian Drua、8)
4イソア・ナシラシラ  (Fijian Drua、16)
5テモ・マヤナヴァヌア  (Northampton Saints、20)
6メリ・デレナランギ  (Fijian Drua、9)
7キティオネ・サラワ  (Fijian Drua、5)
8エリア・ヴァーナカイヴァタ  (Fijian Drua、5)
9フランク・ロマニ  (Fijian Drua、36)
10ケイリブ・マンツ  (Fijian Drua、8)
11イライサ・ドロアセセ  (Fijian Drua、11)
12イニア・タンブアヴォウ  (Fijian Drua、5)
13イオセフォ・バレイワイリキ  (Fijian Drua、7)
14ヴアテ・カラワレヴ  (Fijian Drua、3)
15アイザイア・アームストロング=ラヴラ  (Fijian Drua、5)

16メスラメ・ドロコト (Fijian Drua、14)
17ハエレイティ・ヘテット  (Fijian Drua、9)
18メリ・トゥニ  (Fijian Drua、0)
19メサケ・ヴォゼヴォゼ  (Fijian Drua、2)
20アルバート・トゥイスエ  (Gloucester Rugby、29)
21ペニ・マタワル  (Fijian Drua、8)
22アピサロメ・ヴォタ  (Fijian Drua、2)
23ポニパテ・ロンガニマシ  (Fiji 7s、0)

(注:はキャプテン、所属のあとの数字はキャップ数)

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