今週末、アサヒスーパードライ・パシフィックネーションズカップ2024の第2ラウンドがスタートします。トンガとアメリカが追って大会に参戦し、それぞれの戦いが始まります。
第1ラウンドではフィジーがサモアを42-16で、そして日本がカナダを55-28で破りましたが、これから開幕戦を控える両チームも良いスタートを切りたいところです。
トンガは、2022年のパシフィックネーションズカップのチャンピオンであるサモアとアピアで対戦します。一方、アメリカはホームの地でカナダと対戦します。
8月30日(金):サモア 対トンガ 、アピアパーク/アピア - キックオフ 現地時間 17:00 (日本時間 14:00)
対戦成績
今年が国際試合100周年記念試合となるサモア代表は、ライバルであるトンガを相手に伝統の一戦を迎えます。
1926年に初めて対戦して以来、サモアの38試合勝利に対して、トンガは26試合に勝ち、両チームは2度引き分けました。ラグビーのプロ化した近時代において、アピアで行われた試合では、サモアが完全に試合を支配してきました。
トンガがサモアの首都であるアピアで最後に勝利したのは1980年で、それ以降のアピア・パークでの戦績は13試合中0勝2分け11敗です。
試合会場に関係なく、トンガがサモアに勝利した最後の試合は2018年で、スバで28-18の勝利となります。
テレビでの視聴方法
この試合は、RugbyPass TVまたは、パシフィック・アイランド諸国ではDigicelでライブ放送されます。
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PNC戦績
サモアは4回のパシフィック・ネーションズカップでタイトルを獲得しており、これはフィジーに次ぐ2位の成績です。最後のタイトル獲得は2022年でした。
トンガはまだこの名誉あるトロフィーを手にしていませんが、2011年と2017年、2018年に準優勝を果たしています。
現在のサモア代表: 後半の脆さ
サモアは7月の国際試合でイタリアとスペインに勝利し、パシフィック・ネーションズカップに自信を持って臨みました。その自信はフィジー戦の前半で明らかで、Theo McFarland率いるサモアが前半で1点のリードを奪い、歴史的な勝利の可能性を示しました。
しかし、後半は強風に苦しみ、無得点ながらに27失点を許し、不要な反則で2人の選手をシンビンで失いました。
現在のトンガ代表: 出だし不調の2024年
サモアがイタリアとスペインに勝利した一方で、トンガは同国相手に敗北しました。これまでのサモアとの対戦歴そして現在のチーム状況を考えると、トンガがTevita Tu’ifua新ヘッドコーチの下で初勝利を手にするのは難しいでしょう。
トンガはこれらの試合で34点を獲得しましたが、そのうち前半に記録されたのは5点のみで、金曜日の試合では試合序盤から良い入りをしなければなりません。
注目すべきランキングについて
サモアは試合を世界ランク13位で迎え、トンガは16位です。
しかし、イカレ・タヒがアピアで勝利という快挙を収め、15点以上の差をつけることができれば、ランキングが逆転する可能性があります。
サモアは今週末の勝利でランキングを上げることはできません。
サモア代表チームニュース
Mase Mahonri Schwalgerヘッドコーチは、フィジー戦後に6人の選手変更と1人のポジション変更を行いました。
フロントローにはフッカーのSama MaloloとタイトヘッドのTietie Tuimaugaが新たに加わり、オープンサイドフランカーとナンバーエイトにはIzaiha Moore-Aionoと初先発となるIakopo Petelo Mapuが登場します。
バックスには、Afa Moleliがベンチからフルバックに上がり、Tomasi Alosioが左ウイングに移動します。また、アウトサイドセンターにはStacey Iliが先週のデビュー選手Lalomilo Lalomiloに代わって起用され、Lalomiloはベンチに回ります。
メジャーリーグラグビー(MLR)のNOLA Goldに所属する元ブランビーズのスタンドオフ、Rodney Ionaがリザーブとして、ほぼ2年ぶりにテストマッチに出場する予定です。
サモア代表チーム (1-15): 1. Aki Seiuli, 2. Sama Malolo, 3. Tietie Tuimauga, 4. Benjamin Petaia Nee-nee, 5. Samuel Slade, 6. Theo McFarland (キャプテン), 7. Izaiha Moore-Aiono, 8. Iakopo Petelo Mapu, 9. Melani Matavao, 10. Alai D'Angelo Leuila, 11. Tomasi Alosio, 12. Alapati Leiua, 13. Stacey Ili, 14. Tuna Tuitama, 15. Afa Moleli.
リザーブ: 16. Luteru Tolai, 17. Andrew Tuala, 18. Brook Toomalatai, 19. Michael Curry, 20. Jonah Mau'u, 21. Danny Tusitala, 22. Rodney Iona, 23. Lalomilo Lalomilo.
トンガ代表チームニュース
ヘッドコーチのTevita Tu’ifuaは、7月19日に29-20で敗戦となったスペインとのホーム戦に続いて、多くの選手変更を行いました。
フォワードには5人の新選手、バックスには4人の新選手が加わり、先発の15人のうち3人が異なる番号のジャージを着用します。
フォワードには、フッカーとしてデビューするPenisoni Fineanganofoが加わり、約3年ぶりに戻ってきたOnehunga KaufusiがセカンドローでHarison Mataeleと組みます。また、バックローには新しい組み合わせが登場し、Tupou AfungiaとSiosiua Moalaが6番と7番で初キャップを獲得し、ナンバーエイトのLotu Inisiは3度目のキャップで、パシフィック・ネーションズカップ2022以来の出場となります。
バックスでは、スクラムハーフのManu PaeaとJohn Tapuelueluがスペイン戦から唯一の継続メンバーとなります。Paeaは、RWC 2023に突如頭角を現し、そして新しくモアナ・パシフィカと契約を結んだPat Pellegriniと共にハーフバック団を組み、スタンドオフとしては2度目の先発となります。
アウトサイドセンターにはFine Inisiが起用され、バイスキャプテンのFetuli Paeaが13番から12番に移動します。そして、Esau FilimoehalaとNikolai Foliakiが左ウィングのTapuelueluと共にバックスリーに加わります。
トンガのベンチには、キャップ未獲得のTevita Ahokoviとセブンズ代表のSamuel Tuitupouが含まれています。
トンガ代表 (1-15): 1. Tau Koloamatangi, 2. Penisoni Fineanganofo, 3. Ben Tameifuna (キャプテン), 4. Harison Mataele, 5. Onehunga Kaufusi, 6. Tupou Afungia, 7. Siosiua Moala, 8. Lotu Inisi, 9. Manu Paea, 10. Patrick Pellegrini, 11. John Tapueluelu, 12. Fetuli Paea (バイスキャプテン), 13. Fine Inisi, 14. Esau Filimoehala, 15. Nikolai Foliaki (バイスキャプテン)
リザーブ: 16. Solomone Aniseko, 17. Jethro Felemi, 18. Brandon Televave, 19. Tevita Ahokovi, 20. Sosefo Sakalia, 21. Aisea Halo, 22. Tyler Pulini, 23. Samuel Tuitupou.
レフリー
2024年ワールドラグビーU20チャンピオンシップ決勝のレフリー、 滑川剛人が初めてパシフィック・アイランド同士の一戦を担当します。彼にとっては3試合目のテストマッチです。
9月1日(日):アメリカ 対 カナダ 、ディグニティ・ヘルス・スポーツパーク/ロサンゼルス - キックオフ 現地時間 18:00 (日本時間 10:00)
対戦成績
カナダが総合戦績ではリードしていますが、その39勝の大半はかなり前のものです。アメリカは計24試合に勝利しており、そのほとんどがプロ化された近年代のものです。近年行われた過去14試合のうち1度しか負けていません。
アメリカは2013年8月以降、ホームでカナダに対して8試合連続で勝利しています。
この両チームが対戦するのは、2021年9月のラグビーワールドカップ2023北アメリカ予選以来です。両チーム共に、フランスには辿り着きませんでした。
テレビでの視聴方法
試合はアメリカではNBCユニバーサルのストリーミングサービス「Peacock」で放送され、カナダではTSNで視聴可能です。
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PNC戦績
アメリカもカナダも、これまで参加した4度のパシフィックネーションズカップでは優勝経験がありません。
ただし、両チームとも準優勝の経験はあります。カナダは2013年、アメリカは2014年にそれぞれ2位でした。
現在のアメリカ代表: 白線が遠いイーグルズ
アメリカは7月の国際試合でルーマニアに22-20、スコットランドに42-7で敗れました。いずれもチャンスを多く逃し、平均として相手22メートルライン内への6回の侵入ごとに、1回しかトライを決められませんでした。
AJ MacGintyがアメリカの得点の63%(17/27)を獲得しましたが、アメリカ代表ファンにとって悪いニュースは、プレイメーカーであるMacGintyがパシフィックネーションズカップには出場しないことです。
ただ朗報としては、アメリカのスクラムは2試合で93%の成功率を記録し、ゲインラインを越える回数も多かったため、今後に向けて堅固な基盤を持っていると言えるでしょう。
現在のカナダ代表: 勇敢さを見せるも善戦に終わる
カナダは先週日曜日のパシフィックネーションズカップの開幕戦で日本のハイテンポなゲームプランに対抗できず、開始早々に2つのトライを許し、前半を7-38で折り返しました。
しかし、後半には奮闘し、最終的なスコアは55-28となりました。トライを重ねたMcMullin双子のパフォーマンスや、Peter Nelsonの完璧なゴールキックが非常に励みになりました。また、カナダのスクラムはカナダボールの際に自陣で一度も負けることはありませんでした。
カナダはこの大会に、ルーマニアに35-22で勝利し、スコットランドには73-12で敗れた状態で臨んでいます。
注目すべきランキングについて
カナダがアメリカで勝利したのは10年以上前のことです。しかし、15点差以上で勝利すれば、カナダは2016年6月以来初めて北アメリカの最上位チームとなります。
もしそれに満たない点差でも勝利を収めることができれば、カナダはルーマニアを抜いてトップ20に入ることができます。これは2019年2月以来のことです。
アメリカは大差で勝利しない限り、スペインを抜いて18位に上昇することはできません。
アメリカ代表チームニュース
アメリカ代表 (1-15): Jack Iscaro, Kapeli Pifeleti, Alex Maughan, Jason Damm, Greg Peterson, Paddy Ryan, Cory Daniel, Jamason Fa'anana-Schultz, JP Smith, Luke Carty, Nate Augspurger, Tommaso Boni, Tavite Lopeti, Conner Mooneyham, Mitch Wilson. リザーブ: Sean McNulty, Jake Turnbull, Pono Davis, Viliami Helu, Thomas Tu'avao, Ethan McVeigh, Dominic Besag, Chris Mattina.
カナダ代表チームニュース:
Kingsley Jonesヘッドコーチは、先週の日本戦で先発したチームへの信念を持ち続け、新たに先発メンバー入りを果たしたのはTakoda McMullinのみとなります。
Takodaは双子の兄弟であるTalonと共に、右ウィングとしてバックスラインに参加します。これによりAndrew Coeはフルバックに入り、Copper Coatsはベンチに下がります。
カナダ代表 (1-15): 1. Calixto Martinez, 2. Andrew Quattrin, 3. Conor Young, 4. Izzak Kelly, 5. Kaden Duguid, 6. Mason Flesch, 7. Ethan Fryer,
8. Lucas Rumball (キャプテン), 9. Jason Higgins, 10. Peter Nelson, 11. Nic Benn, 12. Talon McMullen, 13. Ben Lesage, 14. Takoda McMullen, 15. Andrew Coe.
リザーブ: 16. Dewald Kotze, 17. Djustice Sears-Duru, 18. Cole Keith, 19. James Stockwood, 20. Matthew Oworu, 21. Brock Gallagher,
22. Mark Balaski, 23. Cooper Coats.
レフリー
パリオリンピックの試合から帰国したイタリア人のGianluca Gnecchiが、5試合目のテストレフリーを務めます。
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