• ワールドラグビーが資金提供して行ったイングランド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカでの研究が、コンタクトトレーニング負荷ガイドラインの更新の基礎となる
  • ワールドラグビーの2023年度プレーヤーウェルフェアシンポジウムの模様はrugbyで全編視聴可能
  • . 女子ラグビー、長期的な選手の健康、選手にかかる負荷、パフォーマンスデータ、コミュニティゲームにおけるタックルの高さを低くする提案など、主要なトピックを議論

 

ワールドラグビーの2023年度プレーヤーウェルフェアシンポジウムでは、同団体が新データを用い、どのようにしてコンタクトトレーニング負荷ガイドラインの再検討を行うかについて発表しました。 ワールドラグビーが資金を提供して行った、イングランド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカにおけるエリートプレーヤーを対象にした研究では、スマートマウスガードと唾液バイオマーカー技術を使用し、脳振盪に直接つながらない頭部への力について、初めて詳しく調べました。

科学的研究、およびトレーニング中に選手にかかる負荷の測定の両方でスマートマウスガードを使用することで、さまざまな要因に基づき、各選手を個別に管理することができるというアイデアを模索しています。

シンポジウムでは、選手にかかる負荷に関するセッションでは、時間をかけて質の高い研究結果が発表され、スマートマウスガードや唾液バイオマーカーなどの新しい技術が、エリート選手のコンタクトトレーニング負荷に対する全く新しいアプローチの方法を可能にする可能性があるということについて説明されました。

ワールドラグビーのチーフ・メディカル・オフィサー、Dr.エイナ・ファルベイは次のように述べています。「この新たなデータは、特にエリートレベルのラグビー選手にとって可能性の世界を広げるものです。 また、コーチや医療関係者が一律に制限を行うのではなく、個々のプレーヤーの状況に応じて制限を調整することができるようになるかもしれません。」

「実際に何ができるかは、この研究の結果を待たなければなりませんが、その可能性はとてもエキサイティングです。 また、エリートレベルでは、選手が経験する力のほとんどは、トレーニングではなく、試合中であることが分かっています。これは、現在のゲームにまつわる常識に反しています。」

本研究の詳細とワールドルビーの新しいアプローチの可能性については、同団体の2023年度プレーヤーウェルフェアシンポジウムで議論されました。 この会議では、女子ゲーム、長期的な選手の健康、そしてパフォーマンスデータの活用に関するセッションが行われ、最後にコミュニティラグビーにおけるタックルの高さを低くする提案に関する質疑応答が行われました。

2023年プレーヤーウェルフェアシンポジウムの模様はすべてワールドラグビーのウェブサイトから視聴が可能です。

ワールドラグビーのプレーヤーウェルフェア&ラグビーサービス最高責任者であるマーク・ハリントンも次のように加えました。「2023年度プレーヤーウェルフェアシンポジウムは、世界中からラグビーに携わる750人以上の専門家が参加し大成功を収めました。」

 

「オープンな議論と透明性は、ワールドラグビーがプレーヤーウェルフェアに関して世界で最も先進的なスポーツとなるための6つのポイントプランの重要な柱となります。 そのことから、私たちはシンポジウムの模様を録画し、誰でも見返すことができるようにしています。ワールドラグビーが行うすべてのことがどのようにして形成されるのか、その土台となる最新の科学的証拠を、だれでも見ることができます。」

「ワールドラグビーは、プレーヤーウェルフェアに関して決して立ち止まることなく、あらゆるレベルの選手が強化を図るために綿密な活動を続けています。」